2014-06-26 12:04:58
先日読んだ本、「ゆっくり吐くこと」(成瀬雅春著)の本の中に、食欲を抑える効果の高い呼吸法が紹介されていました。
ナーディ・ショーダナ・プラーナヤーマ(気道浄化呼吸法)というもので、ナーディとはプラーナの通り道で、ショーダナは浄化という意味なのだそうです。
エネルギーの通路が浄化されると、食べたものをエネルギーとして全身にいきわたらせる能力が高まります。そうすると、一食でも、倍の2食分のエネルギーを吸収することができるようになるそうです。
それから、「気の流れが悪い」という状態にも効果があり、悪霊や邪悪な霊に憑かれるという現象も避けることができるようになるそうです。

(行法)
①床に座るか、椅子に座る
②右手の人差し指と中指を折り曲げ、親指で右鼻をしっかりとふさぐ
③薬指を左鼻の横から当てて、左鼻翼(小鼻)を半分ふさぐ。そうすると、左鼻の孔の空気の通り道が少し狭くなる
④その状態で左鼻孔からゆっくりと息を吐く
⑤吐き終えたら、親指は右鼻をふさいだまま、薬指を下から鼻骨に押し付けるようにする。その状態で息を吸い込む。そうすると、左鼻孔にわずかな通路ができてく、そこから勢いよく吸い込むことになる。その結果、吸い込んでいる間、シューっという音が出ることになる。
⑥吸い終えたら、薬指で左鼻をふさぐ。これで、両鼻孔がふさがれたので、息を止めることになる。
⑦薬指で左鼻をふさいだまま、親指は右鼻の横からあてて、右鼻翼を半分ふさぐ。その状態で、ゆっくりと息を吐く。
⑧吐き終えたら、左鼻は薬指でふさいだまま、親指を下から鼻骨に押し付けるようにする。その状態で息を吸い込む
⑨吸い終えたら、親指で右鼻をふさぐ。これで両鼻孔がふさがれたので、息を止めることになる。
⑩この、左鼻から、吐いて、吸って、止めて、指を変えて右鼻から吐いて、吸って、止めて、までが1サイクル(2呼吸)である。これを5サイクル(10呼吸)続ける。
⑪10呼吸を1セットとして、ナーディが詰まったと感じたり、浄化する必要があると思われるときに、1セット行うようにする
(要点)
①吸うときは、細い通路を勢いよく入るので、冷たい感覚があり、シューっという鋭い音が出る。
②吐くときには音を出さず、鼻翼の内側にあたたかい空気が緩やかに流れるようにする。
③左右の呼吸の長さをなるべく同じにする
この呼吸法を実践することで、1日3食から2食、2食から1食に減らしても、エネルギーが全身にいきわたるようになるそうです。
これを読んで、50年以上食事をとらずに生き続けていた、インドの聖者ギリバラの話を思い出しました。
ギリバラは、マントラ(強力な振動力を持つ言葉)と特殊な呼吸法で、食べずに生き続けていたそうです。

パラマハンサ・ヨガナンダが彼女に会いに行ったとき、ギリバラは56年以上の間、食べ物も飲み物も一切口にせず、食べたいと感じたこともなく生き続けていました。
子供のころのギリバラは、飽くことを知らぬ食欲に取りつかれていました。9歳になったとき、彼女は婚約させられました。母親は、「お前の食いしん坊だけは、早く直しなさい。いまにお前が、夫の家族と住むことになったとき、そんなに食べてばかりいたら、皆になんていわれるかわかりませんよ。」と言っていました。
12歳で、ギリバラは夫の家族と住み始めましたが、夫の母親は、ギリバラの大食のことで、朝昼晩、ギリバラに恥をかかせました。
「それなら見ていてください。私はもう、金輪際、死ぬまで食べ物には手も触れませんから」骨身にこたえたギリバラは言いました。
姑に「そんなに大食のお前が、どうして何も食べずに生きていけるんだね?」と嘲笑われても、何も言い返す言葉がありませんでしたが、ギリバラの中に、鉄のような決意が湧いてきました。ギリバラは、人のいないところで、天の父に助けを求めました。
「主よ、どうか私に、食べ物ではなく、あなたの光によって生きる方法を教えてくれる師を御遣わし下さい。」
一心に祈り続けると、ギリバラは恍惚状態に包まれました。
祝福してくれるような不思議な力に惹かれて、ギリバラはガンジス川の水浴場に出かけました。
朝日が水の中に差し込んでいました。ギリバラは、ガンジス川に浸って身を清め、帰ろうとしたとき、太陽の眩しい光の中に、突然、ギリバラが求めていた師が姿を現されました。
「子供よ」師は、いつくしむように言われました。「私は、お前の熱心な祈りを叶えるために、神様から遣わされたお前の師(グル)だ。神は、お前の風変わりな願いをお聞きになられた。今日からお前を、霊の光によって生きられるようにしてやろう。お前の肉体の原子は、無限のエネルギーによって養われるようになるだろう」
師は、ギリバラと師の周りを、オーラの光で包んで隔離してくれ、この世の食べ物に頼らなくてもすむ、クリアの秘法を授けてくれました。この技法は、ある種のマントラ(強力な振動力を持つ言葉)と普通の人には難しい、一種の呼吸法です。薬や魔術も一切使わず、クリアだけで、56年以上もの間、何も食べずに生き続けていたそうです。
ギリバラは子供を持ったことはなく、睡眠は少ししかとらず、夜は瞑想し、昼は家の仕事をしていました。
彼女は、お料理を作って他の人に御馳走するのが好きで、季節ごとの気候の変化をほとんど感じず、病気にかかったことも一度もなく、排泄物も一切ないのだそうです。
パラマハンサ・ヨガナンダは、「他の人々にも、食べずに生きていける方法を教えたらどうですか?」と聞きましたが、ギリバラは、それは先生に禁じられているからと断りました。
この秘密を漏らすことを固く禁じられているそうで、不幸や、飢えや、病気は、私たちに人生の真の意義を探求させるためのカルマのむちではないでしょうか、とギリバラは言われています。
そして、ギリバラが何も食べずに生きていけるように選ばれたのは、人間が霊であるということを証明するためであり、人間は霊的に向上するにつれて、食べ物ではなく、永遠の光によって生きられるようになるということを証明するためだそうです。
ギリバラの食べずに生きていける能力は、パタンジャリのヨガ・スートラ3章31節に述べられている、一種のヨギの能力で、これは、ヴィシュダチャクラに影響を及ぼす、ある種の呼吸法を用いることによって得られるそうです。
のどの後ろ側にあるヴィシュダ・チャクラはエーテルを制御するため、このチャクラに意識を集中することで、エーテルのエネルギーで生きられるようになるのだそうです。
人間には驚くべき力が秘められているのですね。
皆さまに平安と繁栄がありますように。ありがとうございました。

