2014-04-17 11:03:26

子供が寝ているので、その間に本を読んでます。
ユーロ危機の時に、ほとんど被害を受けなかった国を知っていますか?
それはオーストリアです。
オーストリアでは、木を徹底利用して経済を自立させる取り組みを
国をあげて行っているのです。
国土は北海道と同じくらいのオーストリアですが、日本で1年間に生産する量より多少多いくらいの木材を生産しています。
オーストリアは、世界でも珍しい脱原発を憲法に明記している国です。
平和目的でも、軍事用でも、原子力の利用そのものを憲法で否定している国なのです。
バイオマスの分野で世界をリードするオーストリアの中でも、とりわけ注目されているのが
ギュッシング市です。
ギュッシング市には木材やチップなどでのバイオマス発電が3基あるほか、
30近いバイオマス関連施設があり、町全体の電力や熱をまかなっています。
特に熱利用で特色があるのが、「地域暖房」という仕組みです。
地域暖房は、発電の時に出る排熱を、暖房や給湯に利用しようというシステムです。
排熱によって熱湯がつくられ、地下に網の目のように張り巡らせた配管を通って、
地域の家庭や事業所に送り込まれています。
この仕組みで、ギュッシングは、エネルギー自給率72%

を達成しました。
ギュッシングには、13年間で50もの企業がやってきて、計1100人の雇用を生み出しました。
ギュッシング市長ペーター・バダジェ氏はこう言います。
「エネルギーの輸入は、私たちにとって何の利益ももたらしません。
毎年、数百万ユーロがこの町から消えてしまうだけだからです。
利用されないまま、何千トンの木材が廃材として森の中で朽ちていくのに、
なぜわざわざ数千キロも離れたところから、天然ガスや石油を運んで家やアパートを暖かくするのか、と疑問に思ったのです。
世界経済は、ある一握りの人たちによって操られています。
それはあまり健全なこととは言えません。
私たちが作り上げたモデルによって、市場を狂わせる投資家を直ちに減らすことはできないかもしれません。
しかし、エネルギーという非常に大切な分野において、ある程度の主導権を握ることができるのです。
私たちは、経済的安定に向かって、大きな一歩を踏み出したといえるでしょう。」
地域の赤字は、エネルギーと物の購入代金だそうです。
農漁村を多く抱える県は、流出額が巨額で、働いても働いても
お金が地域の外に出て行ってしまうそうです。
それを穴埋めするために、公共事業や工場の誘致がされたようですが、
そのお金も、一部の人だけに回り、結局都会へお金が流れ込んでしまっていたようです。
里山資本主義では、エネルギーを自給し、ものを地域で回すことで
地域が豊かになる経済モデルなのですね。
こういう地域に住みたいものです。
周りにある物で自給できるというのは、
かなり安心でしょうね。
ありがとうございました♡

